警備員の仕事に興味があっても、「警備員 きつい」という言葉に夜勤や屋外勤務の負担はどれくらいか、自分に続けられるかと不安になる方もいるでしょう。本記事では、警備員がきついと言われる理由を号数横断で整理し、施設警備と交通誘導警備の違い、負担を軽くする工夫までを解説します。
警備員の仕事全体については警備員の仕事完全ガイドで詳しく解説しています。
警備員 きつい と言われる理由を号数横断で整理する
警備員という仕事に対して「きつい」というイメージを持つ人は少なくないと考えられます。求人サイトやSNSで警備員 きついという言葉を見かけると、実際にどのような点が負担になるのか気になるのではないでしょうか。警備員の業務は警備業法上、施設警備業務(1号)、交通誘導警備業務・雑踏警備業務(2号)、貴重品運搬警備業務(3号)、身辺警備業務(4号)に区分されており、号によって負担の中身は異なります。この記事では、号を横断して共通してきついと言われやすい要素を整理したうえで、施設警備と交通誘導警備の具体的な違いを見ていきます。
まず挙げられるのが夜勤を含むシフト制です。施設警備では24時間体制で防犯監視や巡回を行う現場が多く、夜勤や早朝勤務を担当する機会が少なくありません。生活リズムが不規則になりやすい点は、警備員 きついと言われる大きな理由の一つだと考えられます。夜勤明けの体調管理や睡眠時間の確保に苦労するという声も聞かれます。
次に、屋外での勤務が中心になる現場の存在です。交通誘導警備業務では、工事現場や駐車場など屋外で長時間立ち続けることが多く、夏の暑さや冬の寒さ、雨天時の対応など天候の影響を受けやすい点が負担として語られやすい部分です。屋内の施設警備と比べて、体感的な負担の種類が異なると考えられます。
さらに、業務内容そのものの単調さも理由として挙げられます。巡回や立哨といった業務は、同じ動作を繰り返す時間が長く、集中力を保ち続けることが求められます。目立った変化が少ない業務を継続する精神的な負担は、体力面の負担とは別の意味できついと感じられる要素だと言えるでしょう。長時間ひとりで持ち場に立つ現場では、孤独感を覚えるという声もあります。
加えて、長時間の立ち仕事や歩行による体力面の負担も見過ごせません。警備員は基本的に座って過ごす時間が短く、巡回や誘導のために体を動かし続ける場面が多いため、体力に自信がない人にとっては負担が大きく感じられる場合があります。特に夏場の屋外勤務では、体力の消耗に加えて熱中症への注意も必要になります。
警備員 きついと言われる主な理由三つ
- 夜勤・不規則なシフトによる生活リズムの乱れ
- 屋外勤務での天候・気温の影響と長時間の立ち仕事
- 巡回や立哨など単調な業務を継続する精神的な負担
ただし、これらの負担の感じ方は担当する号や現場によって差があり、すべての警備員に同じ強さで当てはまるわけではないと考えられます。次の見出し以降では、夜勤・拘束時間の負担、そして施設警備と交通誘導警備の違いを具体的に見ていきます。
夜勤・長時間拘束がきついと感じる理由
警備員 きついという印象の中心にあるのが、夜勤と長時間の拘束時間です。施設警備の現場では、日勤・夜勤の二交代制や、24時間を数名で分担する変則的なシフトが組まれることが多く、生活リズムを勤務スケジュールに合わせて調整する必要があります。労働基準法では午後10時から午前5時までの深夜労働に対して2割5分以上の割増賃金を支払うことが定められており、夜勤を担当する警備員の給与にはこの深夜割増が反映される仕組みになっています。制度としては整っているものの、体内時計を勤務時間に合わせ続けること自体を負担に感じる人も少なくないと考えられます。
夜勤の現場では、仮眠を交代で取りながら勤務するシフトが組まれることもあります。仮眠時間が確保されているとはいえ、通常の睡眠とは異なるリズムで休息を取ることになるため、慣れるまでは体調管理に気を配る必要があります。特に夜勤明けにそのまま日中の予定を入れてしまうと、睡眠不足が蓄積しやすくなる点には注意が必要です。
拘束時間の長さも見逃せないポイントです。警備の現場によっては、契約上定められた勤務時間に加えて、引き継ぎや報告書の作成などの付随業務が発生することがあります。休憩時間の取り方も現場ごとに異なり、持ち場を離れられない時間帯が長い現場では、まとまった休憩を取りにくいと感じる場合もあるでしょう。
こうした夜勤・拘束時間の負担は、警備業界に限った話ではなく、24時間体制を必要とする多くの職種に共通する側面でもあります。とはいえ、警備員の場合は一人で持ち場に立つ時間が長く、緊張感を保ったまま夜間を過ごす必要がある点が、他の夜勤を伴う仕事と比べても負担として語られやすい理由だと考えられます。夜勤の頻度や仮眠時間の確保状況は会社や現場によって差があるため、求人を比較する際には、シフトの組み方や休憩の取り方について具体的に確認しておくことをおすすめします。
施設警備(1号)と交通誘導警備(2号)で負担はどう違うか
警備員 きついと一括りに語られがちですが、担当する業務区分によって負担の性質はかなり異なると考えられます。施設警備業務(1号)は、オフィスビルや商業施設、工場などの巡回・出入管理・防犯監視を担う仕事で、勤務場所は基本的に屋内です。一方、交通誘導警備業務(2号)は、工事現場や駐車場、イベント会場などで車両や歩行者を安全に誘導する仕事で、勤務時間の大半を屋外で過ごします。同じ「警備員」という職種でも、体にかかる負担の種類は号によって大きく違うと言えるでしょう。
| 比較項目 | 施設警備(1号) | 交通誘導警備(2号) |
|---|---|---|
| 主な勤務場所 | 屋内(ビル・商業施設・工場など) | 屋外(工事現場・駐車場・イベント会場など) |
| きつさの中心 | 夜勤・不規則なシフト、単調な巡回業務 | 天候・気温の影響、長時間の立ち仕事 |
| 求められる注意力 | 異常の早期発見、来訪者対応 | 車両・歩行者への継続的な注意 |
| 体力面の特徴 | 長時間の巡回・立哨が中心 | 屋外での立ち仕事に加え、日々の現場移動が発生しやすい |
施設警備の負担の中心は、これまで見てきたとおり夜勤とシフトの不規則さ、そして単調な巡回業務を続ける精神的な負担にあります。屋内勤務のため天候の影響は受けにくいものの、24時間体制の現場では夜間ひとりで異常の有無を確認し続ける緊張感が求められます。防犯設備の操作や来訪者対応など、覚えるべき手順が多い点も、慣れるまでは負担に感じられる部分かもしれません。
交通誘導警備の負担の中心は、屋外での天候・気温の影響と、長時間立ち続ける体力面の消耗にあります。車両や歩行者が行き交う現場では、周囲の状況を常に確認し続ける注意力の持続も求められ、単調さよりも緊張感の持続がきつさとして語られやすい傾向があります。現場が日ごとに変わることも多く、毎回異なる環境に適応する柔軟さが必要になる点も特徴です。
このように、施設警備と交通誘導警備のどちらがよりきついかは一概には言えず、負担の種類が異なるという見方が実情に近いと考えられます。屋内でのコツコツとした業務が得意な人には施設警備が、体を動かしながら緊張感を持って働きたい人には交通誘導警備が合っている場合もあり、自分がどちらの負担を受け入れやすいかを考えることが、担当業務を選ぶ際の一つの目安になるでしょう。
警備員 きつい と感じやすい人・続けやすい人の傾向
警備員 きついと感じるかどうかは、個人の体力や性格、生活スタイルによっても差があると考えられます。まず、生活リズムが不規則になることへの耐性は大きな分かれ目です。夜勤を含むシフトに抵抗が少なく、日によって起床・就寝の時間が変わっても体調を維持しやすい人は、施設警備のような交代制勤務に適応しやすい傾向があります。反対に、決まった生活リズムを崩したくないという希望が強い人にとっては、夜勤の多い現場は負担が大きく感じられるかもしれません。
屋外勤務については、暑さ・寒さへの耐性や、天候に左右される働き方をどう捉えるかが分かれ目になります。体を動かすこと自体は苦にならない、屋外で過ごす時間が好きだという人には、交通誘導警備の勤務スタイルが合いやすいと考えられます。一方で、気温の変化に体調を崩しやすい人や、屋内での勤務を希望する人は、施設警備など屋内中心の現場を選ぶことで負担を抑えられる場合があります。
業務の単調さへの向き合い方も重要な要素です。巡回や立哨のように、決まった手順を淡々と繰り返す業務に集中力を保てるタイプの人は、単調さをそれほど苦にせず働き続けられる傾向があります。逆に、常に変化のある仕事でないと飽きてしまうという人にとっては、警備の業務内容そのものが負担に感じられる可能性があります。
そのほか、責任感を持って一人で持ち場を任されることに前向きになれるかどうかも、続けやすさに関わってきます。警備員は、異常時には自分の判断で初期対応や通報を行う場面があり、周囲に頼れる人が近くにいない状況でも落ち着いて行動する姿勢が求められます。こうした責任の重さを負担と捉えるか、やりがいと捉えるかによって、警備員 きついという印象の受け止め方も変わってくると考えられます。
自分の体力・生活スタイル・性格の傾向を踏まえたうえで、施設警備と交通誘導警備のどちらの負担がより受け入れやすいかを考えることが、入社後のミスマッチを減らす一つの手がかりになるでしょう。求人票やハローワークの相談窓口を通じて、実際の勤務体系や現場の雰囲気を事前に確認しておくことも有効な方法です。
警備員 きつい を感じる場面を減らす工夫
警備員として働くうえでの負担は、働き方や環境の工夫によってある程度和らげられると考えられます。まず夜勤・シフトの負担については、勤務希望をあらかじめ会社に伝え、無理のないペースでシフトを組んでもらえるよう相談することが基本になります。会社によっては、夜勤の回数や連続勤務日数について一定の配慮をしているところもあるため、求人情報を比較する際にシフトの組み方を確認しておくとよいでしょう。
屋外勤務が中心となる交通誘導警備では、防寒着や吸汗速乾素材のインナー、日除け用の装備など、天候に合わせた服装・装備を自分で整えることが負担軽減につながります。会社が支給する制服に加えて、季節に応じた工夫を重ねている警備員も多いと考えられます。休憩時間中にこまめに水分・塩分を補給することも、体力面の負担を抑えるうえで基本的かつ重要な対策です。
単調な業務による精神的な負担については、巡回のルートや手順を自分なりに工夫して変化をつけたり、休憩時間に同僚と情報交換をしたりすることで、気持ちの切り替えがしやすくなる場合があります。また、担当する現場や業務内容に慣れてくると、周囲の状況をより効率的に把握できるようになり、初期の緊張感が和らいでいくケースも少なくないと考えられます。
警備会社を選ぶときに確認しておきたい観点
- シフトの組み方や夜勤の頻度、連続勤務日数への配慮があるか
- 屋外現場での防寒・防暑対策(装備の支給や休憩ルール)が整っているか
- 検定取得など資格取得を支援する制度があり、任される役割を広げやすいか
長期的な視点では、警備員検定などの資格取得を通じてキャリアを広げていくことも、負担感を和らげる一つの方法になり得ます。検定に合格し任される役割が広がることで、単純な巡回・誘導だけでなく、現場の運営や後輩の指導といった業務にも関わるようになり、仕事に対する見方が変わってくる場合もあります。資格制度の詳しい内容については警備員の資格は?資格なしで働ける仕組みと検定制度を解説でも整理していますので、あわせて参考にしてください。
まとめ|警備員が「きつい」と言われる理由と負担軽減の視点
警備員 きついと言われる背景には、夜勤を含む不規則なシフト、屋外勤務での天候・気温の影響、単調な業務を続ける精神的な負担、長時間の立ち仕事による体力面の消耗といった要素が重なっています。施設警備(1号)は屋内中心で夜勤・拘束時間の負担が、交通誘導警備(2号)は屋外での天候の影響や注意力の持続が、それぞれ負担の中心になりやすいという違いも見てきました。
どちらがよりきついかは一概には言えず、自分の体力や生活スタイル、性格に合った業務区分を選ぶことが、無理なく働き続けるための一つの目安になると考えられます。夜勤への耐性、屋外勤務への向き不向き、単調な業務への集中力の持続といった観点から、自分に合った働き方を検討してみてはいかがでしょうか。
負担そのものをゼロにすることは難しくても、シフトの相談や装備の工夫、資格取得によるキャリアの広がりなど、負担を軽くする手段は複数あります。警備員という仕事を検討する際には、きつさの中身を正しく理解したうえで、自分に合った現場や会社を選んでいくことが大切だと言えるでしょう。
シゴトのホント編集部
警備員のきつさは、夜勤・屋外勤務・単調さ・体力面といった複数の要素が組み合わさって生まれるものであり、担当する号によって負担の中身も異なります。自分がどの負担を受け入れやすいかを見極めたうえで、施設警備か交通誘導かを選び、シフトの相談や装備の工夫を重ねていくことで、無理のない働き方に近づけていけるでしょう。